マダガスカル中央南部・イホロンベ平原からイサロ山地周辺の岩場に自生する塊根植物。P. rosulatum の亜種扱いとされることもあり、外見はやや似るが分類上は別系統。ふっくらした塊根から枝を伸ばす姿はグラキリスとも似るが、より野趣あるごつごつとしたシルエットと、ぷっくり膨らんだ独特の鐘形(壺形)の黄色い花が大きな違いで、花の愛らしさからも人気が高い。栽培下でも比較的丈夫で、岩場原産ゆえ長雨や止んだ空気には弱いので、通気を確保したい。
育て方
置き場所・日当たり

マダガスカル中央南部・イサロ周辺の岩場で強光と乾湿差を受けながら育つ種で、強い直射日光を好む。生育期は屋外で終日日光に当て、塊根を太らせる。岩場原産で長雨や止んだ空気に弱いため、日本の真夏は遮光30%程度の風通しの良い半日陰へ移し、株元のムレを防ぐ。鉢を地面に直置きせず棚で通気を確保し、サーキュレーターも併用したい。冬の休眠期は雨を避けて5℃以上を保てる明るい室内窓辺へ取り込む。
水やり
生育期は表土が乾いてからたっぷり与え、塊根を太らせる。岩場原産で乾湿差に強いが長雨や蒸れに弱い。休眠期は断水気味、月1〜2回霧吹き程度で乾かし越冬。
用土
水はけと通気性を最優先に無機質中心で組む。赤玉土小粒:鹿沼土小粒:軽石 = 4:3:3が基本、軽石を増やしても良い。腰高鉢で乾湿のメリハリを付け株元のムレを防ぐ。
肥料・活力剤
生育期に薄めた液肥を月1回、または緩効性化成肥料を植え替え時にひとつまみ。与えすぎは徒長と根腐れに直結し、野趣のあるシルエットも崩れる。控えめに太らせる。
温度・冬越し
生育適温20〜32℃、最低5℃が目安。岩場原産で長雨や止んだ空気に弱く、盛夏は遮光30%と通気で葉先焼けと株元のムレを防ぐ。冬は乾燥越冬を徹底。湿土+冷え込みが根腐れの主因。

実生のはじめ方
種の入手先
海外: Köhres / Mesa Garden / Succseed / Unusual Seeds / Cactus Store
国内 専門店: プラントブラザーズ / SEEDSTOCK / あるびの精肉店 / 奈良多肉植物研究会
国内 マーケット: ヤフオク / メルカリ / Yahoo!ショッピング
は直接商品ページ、他は学名検索リンク。在庫は流動的なので、検索リンク先で改めて確認してください。
播種前の処理
殺菌剤(ベンレート水和剤・ダコニール1000など)と活力剤(メネデール等)を使用希釈率で混ぜた液に、種子を半日程度浸ける。沈まない種は中身の充実が足りない目安になる。
用土
実生用は成株と分け、細粒・無菌寄りに。赤玉土細粒:鹿沼土細粒:バーミキュライト = 1:1:1で、電子レンジか熱湯で事前殺菌しておく。
播種方法
覆土なしか、種子が見え隠れする程度のごく薄い覆土に留める。種子間隔は1cm以上空け、密集を避けて重ならないよう並べる。
光・温度
明るい日陰で25〜30℃を保つ。発芽日数は5〜14日。発芽率は鮮度次第で大きく変動するが、新鮮な種なら発芽はおおむね安定する。やや遅れて発芽する個体もあるので焦らない。
水やり
鉢底から1〜2cmの腰水管理。最初の2〜3週間は乾かさないことを優先し、発芽が揃ってきたら徐々に水位を下げる。
肥料
発芽直後は不要。本葉が展開してから薄めた液肥を月1〜2回、規定の倍以上に薄めてごく控えめに与えるのが安全策となる。
発芽後〜植え替えまで
発芽〜本葉展開
腰水継続、強光は避ける。
腰水卒業
1〜2ヶ月かけて段階的に。
初回植え替え
1〜2年目、根が回ってから。
よくある失敗
カビ・立ち枯れ
- 原因: 過湿、雑菌
- 予防: 用土殺菌、通気確保
徒長
- 原因: 光量不足
- 予防: 発芽後すぐにLED距離を近づける、または屋外の明るい日陰へ移す
種が発芽しない
- 原因: 種の鮮度切れ、温度不足
- 予防: 新鮮な種、加温マット使用
注意点
岩場原産で長雨と止んだ空気に弱い。樹液に弱い毒性がある。









