エチオピアからアラビア半島の灼熱の乾燥地に自生するコミフォラ属の代表種で、没薬(ミルラ)の原料を産する樹脂植物として古くから香料・薬用に利用されてきた。岩肌や石灰質の土壌に根を張り、塊根状にゆっくり太る幹と滑らかな樹皮を持ち、乾季には潔く葉を落とす。年月をかけて野趣あふれる古木の姿に育つことから、コミフォラ属の中でも入手しやすい入門種として愛好家に根強く愛される一種。POWO 等の最新分類では accepted name は Commiphora kua(Vollesen 1984)とされるが、流通界では「ハベシニカ」が圧倒的に定着しており、本サイトでも流通名を採用する。
育て方
置き場所・日当たり

アフリカ北東部の灼熱の岩場や石灰質の崖地に自生し、強光と高温を心底好む。生育期は屋外で終日直射日光に当てると幹がよく太り樹皮の剥がれも美しく発色する。日本の真夏の猛暑下では半日陰でやや遮光し、風通しを確保すると安心。多湿には弱いので雨ざらしは避け、軒下や屋根のある場所へ。冬は最低8℃を切る前に明るい室内窓辺へ取り込む。
水やり
生育期は表土がしっかり乾いてから鉢底から抜けるまでたっぷり与え、与えた後は風で素早く乾かす。冬の休眠期は完全断水。
用土
水はけ最優先の無機質配合で、赤玉土:鹿沼土:軽石を4:3:3が基本。微塵を抜いて根腐れと立ち枯れを防ぐ。
肥料・活力剤
生育期に薄めた液肥を月1回程度。窒素過多は徒長を招くため控えめにし、リン酸主体で幹の充実を促す。
温度・冬越し
生育適温20〜35℃で属内でも特に高温寄り。寒さに弱く最低8℃が目安、5℃以下では幹に黒シミや軟腐が出やすい。冬は完全断水で明るい暖かい室内に置き、冷え込む夜は窓際から離す。

実生のはじめ方
種の入手先
海外: Köhres / Mesa Garden / Succseed / Unusual Seeds / Cactus Store
国内 専門店: プラントブラザーズ / SEEDSTOCK / あるびの精肉店 / 奈良多肉植物研究会
国内 マーケット: ヤフオク / メルカリ / Yahoo!ショッピング
播種前の処理
殺菌剤(ベンレート水和剤・ダコニール1000など)と活力剤(メネデール等)を使用希釈率で混ぜた液に、種子を7時間程度浸ける。鮮度が発芽率を大きく左右し、古い種子は中身が空のこともあるため、新鮮な種を入手後すぐに播くのが基本。
用土
細粒の無機質用土を基本とし、赤玉土細粒と日向土細粒を等量で配合。播種前に熱湯または電子レンジで殺菌処理。
播種方法
表面を平らに均し、種を寝かせて並べ、覆土はごく薄くひと撫で。塊根性なので深植えは禁物。
光・温度
明るい日陰で直射は避け、温度は25〜32℃。やや高温寄りで管理し、加温マットで安定させる。
水やり
発芽までは腰水で常時湿潤を保つ。発芽後も乾かしすぎないよう浅めの腰水を続ける。
肥料
本葉が2〜3枚展開してから、規定の半分以下に薄めた液肥を月1回。濃度過多は根を傷める。
発芽後〜植え替えまで
発芽〜本葉展開
腰水継続、湿度を保つ。
腰水卒業
1〜2ヶ月かけて段階的に。
初回植え替え
1〜2年目、根が回ってから。
よくある失敗
カビ・立ち枯れ
- 原因: 過湿、雑菌
- 予防: 用土殺菌、通気
発芽率が低い
- 原因: 種の鮮度、温度不足
- 予防: 新鮮な種、加温マット使用
徒長
- 原因: 光量不足
- 予防: 光量管理
注意点
5℃以下で幹に黒シミや軟腐が出やすい。雨ざらしと多湿は避ける。





