Jum. が1930年に記載した、マダガスカル南西部 Mahafaly 高原と Tsimanampetsotsa 湖周辺の石灰岩地・spiny forest(有刺林)に固有のモリンガ。種小名はマダガスカルで本種を採集したフランスの林業官 Eugène-Jean Drouhard への献名。灰白色のずんぐりした幹が瓶型に膨らんで樹高10〜18mに達し、属内では最大級の pachycaul(太柱形)樹種となる。Alluaudia や Pachypodium と同じ乾燥地の住人だが、二回偶数羽状複葉の繊細な葉と夏に咲くクリーム白色の小花序が独特の優しさを添える。実生は揃いやすく成長も早いため、塊根植物入門の新定番として近年人気を集める。
育て方
置き場所・日当たり

マダガスカル南西部の年降水量400mm前後の石灰岩 spiny forest 出身で、強い日射を好む。生育期は屋外で終日直射に当てると、幹がずんぐり締まり葉柄も短くまとまる。日本の真夏は強光と高温多湿の組み合わせで葉焼けと蒸れを起こすので、遮光30%程度に抑え、鉢を地面直置きせず棚上に上げて風通しを確保する。冬は8℃以上を保てる明るい室内窓辺に取り込み、乾燥気味に管理する。寒さには弱く、霜に当てると幹が傷み回復しないので戸外放置は厳禁。
水やり
生育期は表土が乾いてからたっぷり与え、瓶型の幹を膨らませる。受け皿に水を残さない。落葉後の休眠期は完全断水、月1回の霧吹き程度で乾燥越冬する。
用土
水はけと通気性を最優先に無機質中心で組む。赤玉土小粒:鹿沼土小粒:軽石 = 4:3:3 が基本。深鉢で乾湿のメリハリを付けると、太った幹も腐らせず維持できる。
肥料・活力剤
生育期に薄めた液肥を月1〜2回、または緩効性化成肥料を植え替え時にひとつまみ。成長が早く肥料反応も良いので、適量を切らさず与えると一気に幹が太る。
温度・冬越し
生育適温22〜35℃、最低8℃が目安。原産地は冬でも温暖な乾燥気候で、5℃以下に長時間さらされると幹が傷む。落葉が始まったら早めに室内へ取り込み、明るい窓辺で乾燥越冬させる。

実生のはじめ方
種の入手先
海外: Köhres / Mesa Garden / Succseed / Unusual Seeds / Cactus Store
国内 専門店: プラントブラザーズ / SEEDSTOCK / あるびの精肉店 / 奈良多肉植物研究会
国内 マーケット: ヤフオク / メルカリ / Yahoo!ショッピング
は直接商品ページ、他は学名検索リンク。在庫は流動的なので、検索リンク先で改めて確認してください。
播種前の処理
殺菌剤(ベンレート水和剤・ダコニール1000など)と活力剤(メネデール等)を使用希釈率で混ぜた液に、種子を半日程度浸ける。浮き続ける種は発芽の見込みが薄い目安。種子は石ころ大の硬い殻を持つ。
用土
実生用は細粒・無菌寄りに組む。赤玉土細粒:鹿沼土細粒:バーミキュライト = 1:1:1。電子レンジか熱湯で事前殺菌しておくと立ち枯れが減る。
播種方法
種子は1cm前後と大粒なので、軽く押し込んで5mm程度の覆土。種子間隔は2cm以上空け、密集させない。
光・温度
明るい日陰またはLED環境で25〜30℃を安定維持。発芽日数は7〜21日。発芽率は鮮度次第で大きく変動するが、新鮮な種であれば発芽しやすい部類。
水やり
鉢底から1〜2cmの腰水管理。最初の2〜3週間は乾かさないことを優先し、発芽が揃ってきたら水位を段階的に下げる。
肥料
発芽直後は不要。本葉展開後に規定の倍以上に薄めた液肥を月1〜2回。成長が早いので濃く与えなくてもよく伸びる。
発芽後〜植え替えまで
発芽〜本葉展開
腰水継続、強光は避ける。
腰水卒業
1〜2ヶ月かけて段階的に。
初回植え替え
1年目、根が鉢に回ってから。
よくある失敗
カビ・立ち枯れ
- 原因: 過湿、雑菌、通気不足
- 予防: 用土殺菌、腰水の水換えをこまめに
徒長
- 原因: 光量不足、高温多湿
- 予防: 発芽後すぐLED距離を近づける、または屋外の明るい日陰へ移す
種が発芽しない
- 原因: 種の鮮度切れ、温度不足
- 予防: 新鮮な種、加温マットで25〜30℃維持
注意点
寒さに弱く5℃以下は致命傷。
