メキシコ北西部の乾燥地に自生する樹木状種。ソノラ州やシナロア州の低木林に分布し、灰白色のトゲのある細い幹が分枝して、樹木らしい立体的な樹形を作る。基部はゆるやかに膨らみ、年月とともにコーデックス的な太さも備える。雨季にだけ小さな束生の葉を展開する落葉性のフォークイエリア。生育期には鮮やかな赤い管状花を咲かせ、ハチドリを呼ぶ。属の中では比較的成長が早く、入門種としても扱いやすい。
育て方
置き場所・日当たり

ソノラ州・シナロア州の低木林に自生し、樹木的に立ち上がる丈夫なフォークイエリア。生育期は屋外で終日直射日光に当てると幹と枝が締まる。日本の盛夏は遮光20%程度の軽い保護で十分。属内では成長が早めなので、棚上げで風を通しつつ伸びる方向のスペースを確保する。冬は雨を避けた明るい室内窓辺へ。
水やり
生育期は用土が完全に乾いてからたっぷり、その後しっかり乾かすメリハリで幹と枝を締める。属内では水を吸う方だが、長雨の過湿は禁物。乾季の落葉後は断水気味、月1〜2回霧吹き程度。
用土
水はけ最優先、無機質中心で組む。赤玉土小粒:鹿沼土小粒:軽石 = 4:3:3が基本。マグァンプK等を少量混ぜると初期成長が安定。腰高鉢で乾湿のメリハリを付ける。
肥料・活力剤
生育期に緩効性化成肥料を少量、月1回の薄い液肥(規定の倍以上に薄める)で十分。属内では成長が早めだが、与えすぎは枝の徒長で樹形が崩れ、根腐れにも直結する。
温度・冬越し
生育適温20〜32℃、最低5℃が目安。落葉性で雨後に葉を展開し乾季と低温で潔く落葉する。冬は雨を避けた明るい室内窓辺で乾燥越冬。属内では丈夫だが湿土+低温は厳禁。

実生のはじめ方
種の入手先
海外: Köhres / Mesa Garden / Succseed / Unusual Seeds / Cactus Store
国内 専門店: プラントブラザーズ / SEEDSTOCK / あるびの精肉店 / 奈良多肉植物研究会
国内 マーケット: ヤフオク / メルカリ / Yahoo!ショッピング
は直接商品ページ、他は学名検索リンク。在庫は流動的なので、検索リンク先で改めて確認してください。
播種前の処理
殺菌剤(ベンレート水和剤・ダコニール1000など)と活力剤(メネデール等)を使用希釈率で混ぜた液に、種子を半日程度浸ける。浮上したままの種は発芽力が落ちている見込み。
用土
実生用に細粒・無菌寄りの用土を別に用意。赤玉土細粒:鹿沼土細粒:バーミキュライト = 1:1:1で、電子レンジか熱湯で事前殺菌しておく。
播種方法
覆土なしか、種子が見え隠れする程度のごく薄い覆土に留める。種子間隔は1cm以上空け、密集を避けて重ならないよう並べる。
光・温度
明るい日陰で25〜30℃を安定維持する。発芽日数は5〜14日。発芽率は鮮度次第で大きく変動するが、新鮮な種なら発芽はおおむね安定する。
水やり
鉢底から1〜2cmの腰水管理。最初の2〜3週間は乾かさないことを優先し、発芽が揃ってきたら水位を段階的に下げる。
肥料
発芽直後は不要。本葉が展開してから薄めた液肥を月1〜2回、規定の倍以上に薄めてごく控えめに与えるのが安全策となる。
発芽後〜植え替えまで
発芽〜本葉展開
腰水継続、強光を避ける。
腰水卒業
1〜2ヶ月かけて段階的に。
初回植え替え
1〜2年目、根が回ってから。
よくある失敗
カビ・立ち枯れ
- 原因: 過湿、雑菌
- 予防: 用土殺菌、通気
徒長
- 原因: 光量不足
- 予防: 光量管理
種が発芽しない
- 原因: 鮮度切れ、温度不足
- 予防: 新鮮な種、加温
注意点
灰白色の細枝に鋭い棘あり。属内では丈夫だが湿土+低温は厳禁。


