ケニアやエチオピア、ソマリアといった東アフリカの乾燥した岩がちなブッシュランドに自生するボスウェリア属の一種。乳香(フランキンセンス)の代名詞 B. sacra に比べやや小型で、地際から複数の幹を立ち上げる株立ち状のこんもりした樹形が特徴。樹皮は薄く紙状に剥がれ、傷つければ清涼感のある芳香性樹脂を分泌する。乾季には潔く葉を落とし、春と秋に動き出す春秋型のリズムで育つ。
育て方
置き場所・日当たり

東アフリカの乾季が長い岩がちなブッシュランドに自生し、強い日射と熱、十分な通気の中で育つ典型的な乾燥地樹木。生育期は屋外で終日直射に晒すと枝ぶりが締まり、株立ちの樹形も整う。涼しくなる前に明るい室内へ取り込む。
水やり
生育期は表土が完全に乾いてから鉢底まで通すようにたっぷりと与え、強い通気で素早く乾かしてメリハリをつける。秋以降は徐々に減らし、落葉して休眠に入ったら春の動き出しまで完全断水とする。
用土
水はけ最優先。赤玉土:鹿沼土:軽石 = 3:3:4 を目安に配合し、表面は化粧用の細粒軽石で覆って常に乾きやすい状態を保つ。深鉢より浅めの素焼き鉢が根周りの蒸れを避けやすく扱いやすい。
肥料・活力剤
生育期の盛期に、規定の半分程度に薄めた液肥を月1回前後だけ控えめに与える。多肥は枝の徒長と幹の間延びを招くため、メネデール等の活力剤を併用しつつ、最少量で締まった株立ちの樹形を維持する。
温度・冬越し
生育適温は22〜32℃と熱に強い反面、寒さには明確に弱い。乾季に潔く落葉して休眠する春秋型のリズムで、最低10℃を確保した室内窓辺で断水気味に冬越し。湿った冷気が最大の事故要因。

実生のはじめ方
種の入手先
海外: Köhres / Mesa Garden / Succseed / Unusual Seeds / Cactus Store
国内 専門店: プラントブラザーズ / SEEDSTOCK / あるびの精肉店 / 奈良多肉植物研究会
国内 マーケット: ヤフオク / メルカリ / Yahoo!ショッピング
は直接商品ページ、他は学名検索リンク。在庫は流動的なので、検索リンク先で改めて確認してください。
播種前の処理
殺菌剤(ベンレート水和剤・ダコニール1000など)と活力剤(メネデール等)を使用希釈率で混ぜた液に、種子を7時間程度浸ける。鮮度が発芽率を大きく左右し、古い種子は中身が空のこともあるため、新鮮な種を入手後すぐに播くのが基本。
用土
細粒の赤玉と日向土を半々程度に配合した無機質用土を使い、播種前に熱湯か殺菌剤で必ず処理する。表面は細かい粒で均す。
播種方法
覆土はせず、翼がうっすら隠れる程度にとどめて、種子が浮き上がらないように軽く押さえる程度に置く。
光・温度
発芽までは25〜32℃を保ち、直射は避けて明るい日陰で管理する。加温マットの併用が発芽率を大きく押し上げる。
水やり
発芽までは腰水で底面から常時湿らせ、サーキュレータで強めの送風を絶やさず、表面に水滴を残さないよう乾湿のリズムをつける。
肥料
本葉が2〜3枚展開した頃から、規定の半分以下に薄めた液肥を2〜3週間に1度ごく控えめに与える。
発芽後〜植え替えまで
発芽〜本葉展開
腰水継続、強光を避ける。
腰水卒業
1〜2ヶ月かけて段階的に。
初回植え替え
2年目以降、根が回ってから。
よくある失敗
カビ・立ち枯れ
- 原因: 過湿、低温
- 予防: 用土殺菌、温度管理、通気
発芽率が低い
- 原因: 種の鮮度、温度不足
- 予防: 新鮮な種、加温マット
冬越し失敗
- 原因: 寒さに弱い
- 予防: 最低10℃以上を維持
注意点
湿った冷気が最大の事故要因。落葉休眠中の冷え込みと水分残りは厳禁。



